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【DTM初心者向け】Kontaktとは?無料版(Player)と有料版(Full)の違いを分かりやすく解説

2025-03-29
2025-07-10

Native Instruments「Kontakt」は、リアルな楽器の音をパソコンで鳴らすための定番ソフトです。

しかし、無料の「Kontakt Player」と有料の「Kontakt Full」があり、「どっちを使えばいいの?」と悩む方も少なくありません。

この記事では、そんなKontaktの基本から、無料版と有料版の決定的な違い、そしてあなたに合った選び方まで、分かりやすく解説していきます。

ポイント

  • Kontaktはリアルな楽器を鳴らすための器
  • 無料版と有料版では「使える音源の種類」が決定的に違う
  • まずは無料版から始め、必要なら有料版の購入を検討するのがおすすめ

目次#

Kontaktって、そもそも何?#

Kontaktは、一言でいうと「たくさんの楽器の音をパソコンで鳴らすための器」のようなものです。

専門的にはサンプラーと呼ばれます。

世界中の開発元が、本物の楽器の音を一つ一つ丁寧に録音(サンプリング)し、Kontaktという共通のプラットフォームで使える「音源ライブラリ」として販売しています。

特に、オーケストラの生楽器など、リアルなサウンドを求めるDTMでは必須のツールと言えるでしょう。

最重要!無料版(Player)と有料版(Full)の決定的な違い#

Kontaktには無料版(Player)と有料版(Full)があります。

比較項目無料版(Player)有料版(Full)
価格無料有料
動作する音源Player対応ライブラリのみほぼ全てのKontakt音源
Full版必須音源の動作15分間のデモモード制限なく動作
音源の編集・自作ほとんど不可可能 (スクリプト編集など)
  1. Player対応ライブラリ

    無料のKontakt Playerで制限なく使えます。

    • 開発元がNative Instrumentsにライセンス料を支払っている製品です。

    • NIの公式ソフト「Native Access」でシリアルナンバーを登録して使います。

    • Kontakt画面左側の「Libraries」タブにアートワークと共に表示されます。

  2. Full版必須ライブラリ

    有料のKontakt Fullがないと製品版として使えません。

    • 開発元がNIにライセンス料を支払っていない製品です。小規模なメーカーや無料配布の音源に多いです。

    • もし無料のPlayerで読み込もうとすると、「DEMO」と表示され15分間の時間制限がかかってしまいます。

    • 「Libraries」タブには追加できず、「Files」タブから直接ファイルを探して読み込む必要があります。

分かりやすい例で言えば、Kontaktの画面には、常にライブラリを表示する領域があります。

img

  • Player対応音源は、「Libraries」タブに表示されます。

  • Full版が必須の音源は、「Libraries」タブには表示されません。

参考:主要な音源メーカーと対応形式の例

無料版(Player)有料版(Full)独自エンジン
Audiobro8DioEastWest Sounds
Audio ImperiaAaron VentureVienna Symphonic Library
Best ServiceAudio Ollie
Cinematic Studio SeriesSoundiron
Cinesamples
Embertone
Heavyocity
Spitfire Audio
Strezov Sampling

なぜ多くの音源がKontaktを採用するのか?#

これほど多くの音源がKontaktを採用する理由は、ズバリ「業界のスタンダード(デファクトスタンダード)」だからです。

音源開発者は、ゼロから再生エンジンを作る莫大なコストと手間を省き、音作りに集中できます。

利用者にとっても、使い慣れたKontakt上で様々なメーカーの音源を一元管理できるメリットがあります。

ただし、最近ではCinesamplesなんかが、独自のエンジンを開発して「脱Kontakt」を目指す動きも見られます。

【ここだけのはなし】ライセンス料と価格の関係

音源を無料のPlayerに対応させるには、開発元がNIに対してライセンス料を支払う必要があります。

小規模な開発元にとって、この負担は小さくありません。

そのため、フリー音源や低価格の音源は、ライセンス料が不要な「Full版必須」の仕様になっていることが多いのです。

その分、製品価格を抑えられるという側面もあるようです。

結局、いつ買うのがお得?#

Full版は、単体で買うより「KOMPLETE」というバンドル製品で手に入れるのが圧倒的にお得です。

Native Instrumentsがサマーセールやブラックフライデーに大規模セールを行うため、購入を検討するなら夏や冬の時期がおすすめです。

私は「KOMPLETE」の必要性がなかったため、単体で購入しました。

よくある質問 Q&A#

  1. 無料のPlayerと有料のFull版は、同じPCに共存できますか?

    はい、共存できます。

    Full版をインストールすると、自動的にPlayerの機能が上書き(統合)されるイメージです。

  2. ライブラリに表示されない音源はどうやって使うの?

    Kontakt画面上部の「Files」タブから直接nkiファイルを指定するか、よく使う音源を登録できる「Quick-Load」機能を活用します。

終わりに#

今回は、DTMの定番サンプラー「Kontakt」の基本と、無料版・有料版の違いについて解説しました。

  • Kontaktはリアルな楽器を鳴らすための器
  • 無料版と有料版では「使える音源の種類」が決定的に違う
  • まずは無料版から始め、必要なら有料版の購入を検討するのがおすすめ

この記事が、あなたがKontaktの理解を深めるきっかけになれば幸いです。

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