ギタリスト配信向け AG03を使った高音質化とノイズ対策を解説
自分のギター演奏を、誰かに聴いてもらいたい。
その想いから音声配信を始めたものの、「せっかくのギターがノイズまみれで台無し」「BGMがペラペラ」なんて悩みを抱えていませんか?
心を込めたフレーズも、こだわりのギターサウンドも、リスナーの元へ届く段階で劣化してしまっては、本当にもったいない。
クリアな音質は、あなたの演奏の魅力を100%伝えるための「バトン」です。
私自身も試行錯誤を重ねる中で、機材選びや接続で多くの失敗をしてきました。
そこでこの記事では、私が最終的にたどり着いた「この人のギター、すごく聴きやすい!」と喜ばれる高音質な配信環境を構築するための、具体的な機材と接続方法を、惜しみなく解説します。
接続図やトラブル解決Q&Aも交えて分かりやすく説明するので、機材に詳しくない方でも大丈夫。
この記事を読めば、あなたの配信は確実にワンランクアップします。
さあ、あなたの演奏を最高のサウンドで世界に届けましょう!
目次
音楽機材と接続図
私が使用している音楽機材と接続図はこちら。
難しくないので、順番に見ていきましょう。
PC
BGMやカラオケを流す際に使用します。
アンプやミキサーのAUXに携帯端末を接続してもOK。
しかし、練習曲のリズムトラックやバッキングトラックはPCからの方が管理しやすいです。
雑談のときは背景にそっとBGMを添えると、花が咲くような配信になります
スマホ or タブレット
音声ライブ配信アプリは「Android」か「iOS」のみ対応の場合が多いです。
今の時代、なにかしら持っているはずなので手持ちのものでOK。
2021 iPadを使用しています。
ミキサー
ミキサーに全ての音を集約して携帯端末と接続します。
マイクやギターの音量もここで微調整できるので便利。
ウェブキャスティングミキサー AG03を使用しています。定番!
アンプ
楽器とPCの音をミキサーに渡します。
ノイズは可能な限りゼロにしましょう。
オーディオインターフェイス機能付き推奨です。
エレキギター
演奏のために必要です。
エレキギターの音量はやや小さい方が聴きやすくなります。
リスナーはスマホのスピーカーやイヤホンで聴くことが大半です。そのため、中音域を少し持ち上げるとオケに埋もれず、音が前に出て聴こえやすくなります。
マイク
ギタリストなら音を聴け、と考えるかもしれません。
しかし、音声配信では「声(喋ること)」がとても重要です。
無言で練習しても構いませんが、それは顔(耳)見知りの場合。
初めて聴きに来てくれた方を逃さないためにも、「来てくれてありがとう」は伝えましょう。
どんな人なのか、なにを思っているのか、マイクを通して言葉に表しましょう。
SM58を使用しています。エアコンの音やPCのファンといった生活音を拾いにくいのでおすすめ!
ヘッドホン or イヤホン
配信音をモニタリングします。
できるだけ良い音で聴いた方がテンション上がります。
アンプに接続すると、配信に音が出力されているか分からないので、ミキサーに接続するのがベスト。
スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900STを使用しています。
カメラアダプタ(Lightning端子の場合)
端子の変換に必要です。
同時に充電もできます。
純正品が安心です。
各種ケーブル
- シールドケーブル
- USBケーブル
- マイクケーブル
接続図を参考にしながら、音楽機材に必要なものを揃えましょう。
ギター配信Q&A よくあるトラブルと解決策
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ギターの音が小さく、BGMに負けてしまいます。
まずはミキサーのギター入力チャンネルの「GAIN(ゲイン)」を調整しましょう。
音が割れない範囲で、できるだけ大きく入力するのが基本です。
その上で「LEVEL(レベル)」フェーダーでBGMとの最終的なバランスを取ります。
AGシリーズなら、ギターの音量を調整して、全体の音量をメインのフェーダーでバランスを取るのがおすすめ。
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「ジー」というノイズが気になります。
原因は様々ですが、まずは以下を確認してみてください。
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シールドケーブル
安価なものや古いものはノイズの原因になります。
高品質なものに交換するだけで改善することがあります。
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電源
PCやエフェクターの電源が、照明など他の家電と同じ系統(タコ足配線)になっていませんか?
電源タップを分ける、ノイズフィルター付きのタップを使うなどの対策が有効です。
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ゲインの上げすぎ
ディストーションサウンドの場合、歪ませすぎるとノイズも増幅されます。
アンプシミュレーター側でノイズゲートを適切にかけるのが最も効果的です。
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自分の声が遅れて聞こえて気持ち悪いです。
それは「レイテンシー(遅延)」と呼ばれる現象です。
ミキサーやオーディオインターフェイスの「ダイレクトモニタリング機能」をONにしましょう。
これにより、PCを経由しない音(ギターやマイクの音)を直接ヘッドホンに送れるため、遅延なくモニタリングできます。
stand.fmでの配信アドバイス
私が使用しているstand.fmでは、次のような機能があります。
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配信アーカイブを記録できる
リアルタイムに参加できなかったリスナーでも、スキマ時間に聞き返すことができます。
また、自分の演奏を客観的に聞き直すことで、演奏の向上に繋がります。
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音質は普通
具体的なビットレートは不明ですが、音質はそこそこ。
だからこそ、配信側では可能な限り高音質を保ちましょう。
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コラボ機能
複数人で音声を届けることができます。
しかしながら、音質は極端に低下するので、ネット上でセッションしたい場合はシンクルームなどを利用しましょう。
▼ここで活動しています
終わりに あなたの演奏を届けましょう!
高音質配信に必要な機材の紹介でした。
喋るだけなら携帯端末さえあればなんとかなります。
特にApple製品はマイクが優秀で、ノイズもなく高音質で聴きとりやすいです。
最初は無機材から始めて、必要なものがあれば導入していくと吉。
せっかく楽器を練習して人に聴いてもらうのに、音質が悪かったりノイズだらけだともったいないです。
リスナーに配慮した環境を作ると、「あの人の配信は聴きやすいな」と安心してまた遊びに来てくれます。
もし機材選びや設定で分からないことがあれば、私の配信で気軽に質問してくださいね。
良き配信ライフを!
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